USBチューナーを使ってSDR
ちょっと旬は過ぎつつあるかもしれませんが、USBのワンセグチューナーを流用したSDR(ソフトウェア受信機)を、先週末あたりからつついています。手始めはチと高いなぁ~と思いながらも、安全性をとって、密林からSDR用にカスタマイズしたUSBチューナーをポチってしまいました。ポチったのはちょっと高いけど、通常の受信以外に、ダイレクトサンプリングという仕様でも受信できるようにハード工作済みです。
#この改造、かなり細かいので、いきなりトライする自信がないこともある。
とりあえず、主たる情報はこちらを参考にいたしました。
さて、以下は自分用の備忘録。
○導入まで
・試したのは、定番のHDSDRとSDR#。
・RTL2832チップが乗っているUSBチューナーならいいらしい。
(とはいえ、箱を見てもわからないので、先人の知恵に頼るしかないかも)
・とりあえず、Win8.1のノートで試してみたが、HDSDRは不安定だった。
・HDSDRにて低い周波数を指定すると、なぜかこける(T_T)
・SDR#ならうまくいったので、以降すべてSDR#で。
○SDR#導入
・SDR#のサイトからダウンロード。
・ダウンロードしてもインストーラーだけで、本体は起動したインストーラーがFTPで取得する。
・チューナーのドライバは、純正品は一切不要。別途、ドライバはZADIGを使用する。
・zadigにて、ドライバを送り込まないと動かない。
SDR#のセットアップは、こちらの記事を参照しました。ドライバの差し替え(ZADIG)については、こちらの記事を参照しました。
#ZADIGによるドライバを差し替えはHDSDRとSDR#で共通。
○使ってみた
・広範囲にスペクトラムが見えるから面白い。
・HFのアマチュアバンドなら、バンド全体を一目で見ることができます。
・ちょっと音が良くないのは致し方ないのか・・?
・ダイレクトサンプリングではFM放送の飛込みがひどい。出力10kWのFM放送の送信所まで10km以内と至近距離だからでしょう。
・手持ちパーツで30MHz程度のLPFを試作したが、π型1段では効果が少ない(T_T)
・2SK125の2パラプリアンプを試作した。組んだままの状態だけど、それなりに効果あるみたい。
・ダイレクトサンプリングは構造上感度が低いので、アンテナがしょぼいと聞こえない。
○次の展開
・LPFは段数を3段ぐらいに増やす。
・LPFとプリアンプをちゃんとケースに入れる。
(現状は基板むき出しなので)
・MWやHFはダイレクトサンプリングより、アップコンバーターのほうがいいかも?
しばらくこれで遊べそうです。
表題の写真は、左がSDR#で中波帯を見ているところ。FM放送のイメージが一番強く受信されています。1,300kHzと1,700kHzのあたりにある大きな火柱がFM放送のイメージ。右側が、購入したUSBチューナー。アンテナコネクタは、MCX-P。通常受信用とダイレクトサンプリング用の2つのアンテナコネクタが付いています。