とりあえず作ってみたブログ

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遅延時間の確認(VBAN)

この時に触れた音声伝送の件です。

 両端を試験的に、VBANへ変えてみました。使用しているグレードは、VoiceMeeterなので、一番シンプルなバージョンです。この前の全市全郡コンテストで使用した感触では、遅延時間は短いと感じました。遅延が伸び縮みする感じもないので、IPアドレスの問題さえ回避できればいい感じです。ということで、遅延時間を実測してみました。

〇測定方法

NHK R1の音声で、手元のラジオでの受信音、リモートジャックの受信音、これらを同時に録音して波形比較。(Lch側ラジオ、Rch側リモートシャックとして録音)

 まぁ、毎度な方法です。なお、自宅のほうが圧倒的にR1の送信点に近い状態です。経路差が90kmあるので、約300uS(0.3mS)、リモートシャック側の遅延が増えることになります。VBANではサウンドデバイスのドライバをいくつか選択できますので、設定できる範囲で変更してみました。(ドライバ設定は、MME、WDM、KSが選べる。違いはこちらを参照)


〇条件1 ー 両端を WDM とした場合

231025_1.jpg

 波形上の遅延量は 104.8mS。経路差補正を入れたら、104.5mS。


〇条件2 - 両端を MME とした場合

231025_2.jpg

波形上の遅延量は 206mS。経路差補正を入れたら 205.7mS。
(この場合、経路差補正は誤差の範囲って感じになりそう)


〇条件3 - シャック側WDM、自宅側KS とした場合

231025_3.jpg

波形上での遅延量は 91.3mS。経路差補正を入れると 91mS。
やはりこれが最短でした。WDMでもそこそこ良い感じです。

 今のところ、VBANの子細設定はデフォルト値のままです。MMEとWDMで大きく遅延量が違うのは、VBANの設定を見るとbufferがMMEはWDMの2倍のサイズとなっている点が大きいと思われます。
 通信状態を見ながら、bufferを詰めるとどうなるのか?というテストはまた後日です。もっとも、この状態でも、RemAudと同等以上なので良しとしてもいいかもしれません。(RemAudの件はこちら)

#RemAudは、時間と共に遅延時間が延びることがある、これは難儀なところ。

 VBANの設定はまだまだ理解できていないので、もう少しつついてから整理してみようかと思います。
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