SDR用のアップコンバーター試作
USBチューナーによるSDRの続きです。ダイレクトサインプリングでは、感度が低めだし、ウチではFM放送の飛込みがひどくチと厳しいのでアップコンバーターを作ってみました。
ちょうど、NE612の手持ちがあったので、水晶だけ追加購入して作ったのが表題の写真です。(図面はこちらを参照しました)。この日に組み立てを始め、当初はアップコンバーターだけでした。実家で、TS-590SGの受信機出力につないだ場合、アップコンバーターだけでもそれなりに使える感じでした。その後、LPFを追加してみたが、どうもうまく動いていない、強烈なATTになってしまったので、やむなくバイパス(笑)。その辺、忘れないうちにメモっておきます。
・日本橋では原典にある50MHzの水晶が在庫切れだったので、40MHzで妥協。
・この40MHzで妥協したことが、自宅では災いを呼ぶことになる(汗)
・自宅では基板むき出しだと、FM放送の飛び込みがひどい。
・表題の写真のようにケースへ収めたら、かなり解消した。
・強力なFM放送送信所が近隣に無ければ、40MHzへのアップコンでも問題なさそう。
・受信に使用するアンテナが貧弱だと、感度も良くない。
・LPFがATTになってしまった件、原因はまだ確定していない。
・LPFのコイル、もう一個作ってインダクタンスを測ったら設計値よりかなり大きい。巻き数を3回減らすと設計値付近になった。
雑感はここまでで、今後のtodoをメモっておきます。
・LPF、とにかくばらしてやり直し。
・NE612の入出力のマッチング。1:5ぐらいのステップアップを作ってみる?(巻き数比)
・アップコン周波数の再検討。
大阪でのFM放送の周波数をリストアップして、アップコンバート周波数のによる変換状態を表にしてみました。おまけに大阪地区のFM補完放送も計算へ含めています。(FM補完放送の周波数は総務省内のこちらやこちらを参照。)
まず、試作した40MHzへのアップコンバート。
続いて、オリジナルの50MHzへのアップコンバート。
40MHzへの変換だと、受信下限が40MHzとなり、引き算をしたFM放送波が1局を除いてすべて現れてきます。50MHzへの変換だと、受信下限が50MHzとなり、すべて帯域外へ出すことが出来ます。
帯域外へ追い出せる周波数の下限をカットアンドトライで探ってみたのが、この表です。ざっくり47MHzより高くすると待機外へ追い出せる計算になります。NE612の出力側へ、HPFを挿入すればさらに、影響を排除できると思われます。
47MHzより高い変換周波数にすれば、この問題は回避できるはずです。使える水晶を探すことします。