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御社のトップがダメな理由

久しぶりに本ネタ。

080527_本

 「御社のトップがダメな理由」出版は新潮社。なかなかつかみのあるタイトルです。タイトルを見た次の瞬間にはレジでお金を払っている自分が居ましたので。御社の営業がダメな理由に続くシリーズらしい。読みやすい文体なので最後まで一息で読破できます。

#以下、独断と偏見に満ちているかも知れませんが。

 まずは、タイトルの通りの内容ではないのを書いておいた方が良さそうです。社長なり会長と言ったいわゆる代表権を持つ方々の言動について物申すという展開ではありません。(タイトルを直感的に読みとればこの展開を期待すると思うんですけど)

 失われた10年の間に広まった、成果主義やボトムアップ、フラット組織など欧米式経営手法への批判が主たる内容。そして戦後からバブル崩壊までの間に築き上げられた日本式企業組織の良き部分を見直そうというのがテーマだと思われます。

 本文中は至るところに、あるよなぁ~こんな事といったネタで構成されています。特に私自身、労使交渉で経験したネタも入っているので、うなずけるし共感もできます。しかし、少し物足りないように感じだのが、問題提起の仕方でしょうか?この手の制度や組織の問題を集約していくと、仕組み自体の問題である「制度の問題」、実際に組織や制度を動かしていく上で発生する「運用の問題」。これらの分類が曖昧で、特に後者の「運用の問題」は客観的に主張しないと単なる感情論にすり替わってしまうおそれが大いにあるはず。客観的視点でバッサリ問題を斬って欲しい!そう感じたのです。(著書を「否」とする人のつっこみどころのひとつがこの部分ではないかと思うのです)

 どうしても読者自身の境遇との重ね合わせから批評が決まります。ということで、反応は賛否別れるようです。

#こっそり会社の○○へプレゼントしてみようかと思ってみたり。(笑)
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