とりあえず作ってみたブログ

<< 最後の一つを試してみる | main | 雪、少し積もりました。 >>

一応静特性を調べてみる

気になっていた静特性、こっそり測ってみました。

110209_測定風景

 測定回路はこんな感じ。

発振器 → YAHA → 10Ωダミー負荷(抵抗)
 ・レベル計・歪み率計は、ダミー負荷HIブランチにて接続

 OPアンプはuPC4570、入力側のカップリングが積層セラミックの時の状態。OPアンプを問わず、全体的に歪み感多めに聞こえる状態です。

○周波数特性

YAHAへ-20dBv(100mV)を入力。
1KHz基準にすると、上は15kHzまで偏差0dBとフラット。20kHzでも偏差-0.1dBだから誤差の範囲。逆に下は、少し落ち込み、400Hzで偏差-0.4dB。200Hz以下は-0.5dB。静特性はほぼフラットな感じ。

#0.5dBなら誤差の範囲でしょう。

○S/N

入力100mV時で60dB強。普通に聞く分には問題なく、良好な値かと思われます。もっともS/NはS側を自分の都合がいい所へ落としこめばいくらでも値が作れますので、N側(ノイズ)の測定値を書いておきます。N=-75.1dBでした。

○直線性

 周波数を1kHz、基準を-20dBv(100mV)として入力レベルを可変させると。
-30dB → -20dB ゲインが11dB程度で直線的に変化。(つまり良)
-20dB → -10dB だんだんゲインが低下。出力が飽和する。(やや悪)
-10dB → -6dB 完全に飽和しているため出力伸びない。(NG)

 -10dB(300mV)付近から高いレベルに関しては出力レベルが増えません。明らかな過入力かと。それから、-30dB近傍では出力レベル変動が見られてます。時間の都合で、深追いせず目をつぶってます。(おいっ!)

○歪み率

 気になったので、周波数を100Hz、1kHz、7kHzと3ポイント化。さらに直線性との兼ね合いを見たく、入力レベルも-30dB → -14dBと変化させてみました。
 周波数差による歪み率の変化は見られません。f特と同じくフラットです。ただ、入力レベルを増やすと連動して歪み率が増えていきます。
 -30dB → -26dB 1%以下。
 -26dB → -20dB 1%~2%。
 -20dB → -18dB 2%~2.5%強
 -18dB → -16dB 2.5%~3.5%強
 -16dB → -14dB 3.5%~5%超
全体的に高めです。-18dBを越えると急激に歪み率が増え始めてます。音量をあげていくうちに、一定のラインを超えた瞬間一気に歪み感が増すという操作感と一致している感じ。歪み率の許容点がどこにあるかは趣味の問題だと思うので、参考値程度にしておきます。

 ざくっと調べた感じの静特性はこのような感じ。カップリングに積層セラミックを使ってしまったところをまず直してまた変化を見てみましょうか。
comments (0) | trackbacks (0)

Comments

Comment Form

Trackbacks